「電源を入れても起動しないので診断してほしい」
そんなメッセージとともに、段ボールに梱包されたノートパソコンが届きました。送り主は40代の女性のお客様。LINEでのやり取りでは「急に動かなくなった」とのことでした。
さて、箱を開けてみると――
液晶、割れてます。
しかもヒビではなく、バキバキに。おそらく落下か、何かを上に置いてしまったのでしょう。本人は「起動しない」と言っていましたが、実はそれどころじゃなかったんです。
診断してわかったこと
液晶の破損に加えて、Windowsが起動しない状態でした。ハードディスクを確認すると、これも怪しい。通電を繰り返してアクセスランプが点滅するものの、OSを読み込めていません。
整理すると、必要な修理はこの3点です。
- 液晶パネル交換
- OS再インストール(またはハードディスク交換)
- データ確認・復旧
パソコン本体の性能は悪くありませんでした。ただ、製造から7年以上経過しており、修理費用の合計が新品購入に近い金額になることが判明しました。
修理屋として正直に伝えた
こういうとき、「全部直せます!」と言えば仕事になります。でも私はそうしません。
お客様にLINEでこう伝えました。
「修理はできます。ただ費用が○万円前後になります。同じ予算で新品が買えるレベルです。データだけ取り出して、本体は廃棄という選択肢もあります」
しばらくして返信が来ました。
「廃棄でお願いします。データだけ助けてください」
正直に言ってよかったと思います。
修理しないという選択も、立派な答えです
パソコン修理屋として仕事をしていると、「直す」だけが正解じゃないと感じる場面が多くあります。年数・使用頻度・費用・用途、これをひっくるめて判断するのが本当の意味での「診断」です。
宅配でのやり取りだからこそ、写真と説明で丁寧に状況をお伝えすることを心がけています。直接見せられない分、言葉で信頼を作るしかありませんから。
「修理すべきか、買い替えか」で迷っている方は、まず送ってきてください。診断だけでも対応しています。

